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Voyage de paysan

〜ハーブ農家日誌〜

フランスハーブ生産者の知恵

#Vol.5

 


 

前回はフランスの蒸留加工について書かせて頂きましたが、私のフランス農業研修時代、精油製造以外にも沢山の技術を見て来ました。

フランスの蒸留技術は香水文化と共にその技術が著しく発達していきましたが、その他にも製薬が開発されるまでの1940年代頃までは「くすり屋」としてのハーブ生産者が街のマルシェにハーブを販売しに山から降りて来ていたと言われています。

そのため、ハーブティーやチンキ、浸出油などの加工技術も伝統的に受け継がれ、今でも生産者は昔と同じレシピを使っています。




 

これら原料ハーブは手摘みで収穫されることが、その製剤の質を上げる事に直結します。

ベテランの生産者はハーブの種類に寄って、収穫の適切な時間、時期などを良く知っています。

さらに収穫して素早く加工するとそのハーブの生命力を製剤に閉じ込める事がより可能となります。

つまりハーブ製剤の効力を上げるのには、その新鮮さが命となります。

ですから小さなハーブ農家でも自分たちで加工室を設けている事が多いです。

 

フランス人は物を大切にすることは有名な話ですが、つまりDIYが大の得意です。

他の農業とは違い、ハーブ農家は専門的な機材を一般のお店で買うことができないため、色々な工夫 してハーブの加工に役立ているのです。


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